ここではプレミアが付くお年玉切手シートの概要や価値・買取価格について紹介しています。
お年玉切手シートはお年玉年賀はがきの番号で当選すると景品としてもらえる小型のシートのことです。当選率が高いのですぐにプレミアが付くものではないですが、昭和25年から始まり昭和30年くらいまでの初期のものは高い買取額が期待できます。
発行日:1950年2月1日(90万枚)
買取相場:5,000~6,000円
日本で初めて発行されたお年玉切手シートで、円山応挙が描いた「龍虎の図」が図柄に採用されています。発行枚数が約90万枚と少ないため希少価値が高く、収集家の間では「応挙の虎」と呼ばれ非常に人気があります。かつて切手収集ブームの頃は30,000円以上で取引されたこともありましたが、現在では落ち着いています。
発行日:1951年1月1日(300万枚)
買取相場:1,000~1,200円
お年玉切手シート第二弾として発行されました。干支にちなんで「少女と兎」をテーマとした図柄になっていますが有名画家の絵ではなく写真から原画を起こしたとされています。なおお年玉切手シートは通常4枚構成ですが、この昭和26年の「少女と兎」だけは5枚綴りになっているのが特徴で、発行枚数は300万枚となっています。
発行日:1952年1月20日
買取相場:500~3,000円
お年玉切手シートとして日本で3番目に発行されたものです。図柄は干支とは関係なく猿楽や能楽で使用される「翁の面」となっています。郵便料金の改訂があったため、この年から5円切手の4枚綴りの小型シートになりました。年賀状は旧料金の2円で送れたため使用する人が少なく使用済みの方が高値で取引されることがあります。
発行日:1953年1月20日(315万枚)
買取相場:2,000円前後
日本で4番目となるお年玉切手シートです。図柄は能楽の翁の舞を表現する三番叟人形が採用されており、切手図案家の加曾利鼎造氏が担当した最後の作品です。余白部分にも目打ちがあるので6枚綴に見えますが、余白のイラストはタブと呼ばれる飾りです。シートの方が価値がありますがバラでも300円程度の値が付きます。
発行日:1954年1月20日(360万枚)
買取相場:1,000~1,500円
福島県発祥の三春駒と呼ばれる玩具が図柄として採用された日本で5番目のお年玉切手シートです。郷土の民芸シリーズとしては第一弾で、図案は福島県から実際に三春駒を取り寄せて、それを元に切手デザイナーが描き下ろしました。バラでも年賀切手として100円~200円の買取価格が出ますがシートの方が価値は高くなります。
発行日:1955年1月20日(400万枚)
買取相場:1,000前後
石川県の郷土玩具「加賀八幡起上り」と呼ばれるだるまをモチーフにした図柄のお年玉切手シートで、郷土の民芸シリーズとしては第二弾となるものです。だるまは転んでも起きることから縁起が良いということで選定されました。この年から最先端のグラビア2色刷りとなり、それまでのお年玉切手と比べて色鮮やかになっています。
切手の価値がわからないとプレミア切手でも売却先によっては額面以下の金額になってしまうことがあるので、買取は専門の買取業者に依頼することをおすすめします。