ここでは国立公園シリーズ切手の概要や価値・買取価格について紹介しています。
国立公園シリーズは日本初のグラビア印刷が施された切手で国立公園をテーマとしていますが当初はシリーズ化の予定はありませんでした。第一次(1936年~1956年)、第二次(1962年~1974年)の2つに分けられ発行されています。第一次はさらに戦前と戦後で分けられ、戦前の発行枚数の少ない小型シートが高額買取りされます。
発行日:1939年8月15日(6万枚)
買取相場:2,000円前後
熊本県と大分県にまたがる阿蘇くじゅう国立公園の風景を図柄に採用した切手です。久住山(2銭)、中岳(4銭)、中岳より見た噴火口(10銭)、中央火口丘群(20銭)の4種の構成になっています。バラは10万単位で発行されていますが小型シートは6万枚と非常に少ないため、プレミアが付いて高額な買取価格が期待できます。
発行日:1941年3月10日(7.6万枚)
買取相場:2,000円前後
台湾統治時代に国立公園だった次高山を中心とした景色を図柄に用いた切手で戦前ではこれが最後の国立公園切手です。東海岸清水断崖(2銭)、次高山(4銭)、タロコ峡深水温泉付近(10銭)、タッキリ渓上流からタロコ大山(20銭)の4種の構成になっています。小型シートは発行枚数が7.6万枚なので希少価値があります。
発行日:1940年4月20日(4.2万枚)
買取相場:4,000円前後
北海道中央部にあり国立公園の中で日本一の面積を誇る大雪山国立公園の風景が図案となっている切手です。北鎮岳(2銭)、旭岳(4銭)、層雲峡小函付近からの天城岩(10銭)、十勝連山(20銭)の4種で構成されています。小型シートの発行枚数が4.2万枚なので希少性が高く買取価格も高額になる傾向が見られます。
発行日:1941年3月10日(7.6万枚)
買取相場:2,000円前後
戦前の統治時代に台湾北部にあった大屯国立公園と中部の新高阿里山国立公園の景色を図柄に採用した切手です。大屯山(2銭)、新高山主山(4銭)、観音山凌雲禅寺(10銭)、新高山頂からの南山(20銭)の4種で構成されています。小型シートは発行枚数が7.6万枚なので希少価値があり高額の買取価格が期待できます。
発行日:1940年8月21日(5万枚)
買取相場:4,000円前後
宮崎県と鹿児島県にまたがる霧島錦江湾国立公園の風景を図柄に採用した切手です。新燃岳火口と韓国岳(2銭)、高千穂の峰(4銭)、霧島神宮参道(10銭)、六観音池と甑の4種で構成されています。2銭や4銭のバラは100万枚以上発行されていますが、小型シートは発行枚数が5万枚と少なくプレミア価格で買取されます。
切手の価値がわからないとプレミア切手でも売却先によっては額面以下の金額になってしまうことがあるので、買取は専門の買取業者に依頼することをおすすめします。