ここでは文化人シリーズ切手についての概要や価値・買取価格について紹介しています。
文化人シリーズ切手は1949年~1952年の間に発行された文化人の肖像が図柄になっている特殊切手の一つです。全部で18種類発行されており、プレミア切手の中では比較的入手しやすいですが、シートの状態で美品なら買取価格のかなりの上昇が期待できます。
発行日:1949年11月3日
買取相場:100円前後(第一種)、1,000円~(第二種)
文化人切手として一番最初に発行されたものです。シリーズの中で唯一第一種版と第二種版があり第二種版の方が希少性が高いです。
発行日:1950年2月3日
買取相場:500~900円
1万円札の肖像画としても使用されていて多くの人に馴染み度の高い切手です。数は少ないですが美品なら高値が期待できます。
発行日:1950年4月10日
買取相場:50~100円
「坊っちゃん」や「吾輩は猫である」などで知られる著名な文豪の切手ということもあり人気が高くシートだと高値がつきます。
発行日:1950年5月23日
買取相場:50~100円
シェイクスピア全集の翻訳を行ったことで知られる小説家・翻訳家の肖像画切手です。文化人切手の中では買取額はやや低めです。
発行日:1950年9月13日
買取相場:100~200円
本人の命日に発行された歌舞伎役者として有名な九代目・市川団十郎の切手です。シートとなるとあまり見かけず買取額が高くなります。
発行日:1950年11月22日
買取相場:50~100円
同志社大学の創設者で明治六大教育家の1人にも数えられる新島襄の切手です。文化人シリーズ切手の中では買取額はやや低めです。
発行日:1951年2月27日
買取相場:50~100円
幕末から明治にかけて活躍した狩野派最後の東京藝術大学の創設にも関わった日本画家の切手です。シートは珍しいので高値が付きます。
発行日:1951年3月23日
買取相場:100円~200円
日本の聖書学者でキリスト教の伝道に努め、多くの人に影響を与えた内村鑑三の切手です。文化人シリーズ切手の中では買取額がやや高めです。
発行日:1951年4月10日
買取相場:150円~300円
「たけくらべ」や「にごりえ」などを世に出した女性作家・樋口一葉の切手です。文化人シリーズ切手の中では比較的高値で取引されます。
発行日:1951年7月9日
買取相場:500円~600円
「舞姫」などの代表作を持つ文学者でありながら軍医の経験を持つ森鴎外の切手です。買取価格が高く状態が悪くても100円くらいの査定が出ます。
発行日:1951年9月19日
買取相場:100~150円
俳句や短歌、随筆、小説など多方面に才能を発揮し近代文学の発展に貢献した正岡子規の切手です。シリーズの中ではやや高めに取引されています。
発行日:1951年9月21日
買取相場:100円前後
明治時代に活躍した日本画家・菱田春草の肖像をあしらった切手です。シリーズの中で額面8円はこれが最後で以降は10円になりました。
発行日:1952年1月31日
買取相場:1,000円前後
江戸時代から明治にかけて活躍した文学者・西周を題材とした切手です。未使用のものが少なくシリーズ中で最も高額な買取価格を期待できます。
発行日:1952年8月25日
買取相場:100~200円
明治時代を代表する法学者で、初代総理として法政大学の設立に貢献した梅謙次郎の切手です。文化人切手の中で買取価格はやや高めです。
発行日:1952年9月26日
買取相場:50~100円
世界的に名高い天文学者で地球の自転軸の傾きに関する正しい方程式を生み出した木村栄の切手です。買取価格はシリーズの中ではやや低めです。
発行日:1952年10月16日
買取相場:100~120円
明治から昭和にかけて活躍した教育学者で、旧五千円札の肖像画にもなった新渡戸稲造の切手です。買取価格は普通ですがシートは高値で取引されます。
発行日:1952年11月3日
買取相場:100円前後
明治から昭和にかけて活躍した物理学者で随筆家や俳人としての顔も持つ寺田寅彦の切手です。シートはあまり出回っていないので高値になります。
発行日:1952年11月3日
買取相場:100円前後
明治期に美術運動家として日本の近代美術界に貢献した岡倉天心の切手です。寺田寅彦の切手と同じ日に発行され文化人シリーズ切手最後になります。
切手の価値がわからないとプレミア切手でも売却先によっては額面以下の金額になってしまうことがあるので、買取は専門の買取業者に依頼することをおすすめします。